戦力外(契約を結ばない) 自由契約の表記の違いについて解説!育成の契約についても
シーズンが終わり、クライマックスシリーズ~日本シリーズと続くポストシーズンの時期が来ると必ず訪れる「戦力外通告」の報道。
そこで気になるのが「戦力外」「来季の契約は結びません」「自由契約」
この表記の違い、この違いは何を表しているのか疑問に感じる人も多いと思いますので、当記事ではその辺について詳しく解説していきたいと思います。
そもそも戦力外通告とは?
戦力外通告は、主にプロスポーツにおいてチームに所属する選手に対してすでに自チームの戦力構想から外れていることを通告すること。
選手契約の解除や選手整理を意味する言葉である。
wiki引用:戦力外通告 - Wikipedia
来季に向けて戦力の整理、ドラフトなどの新戦力獲得を考えても大規模な人員整理
支配下枠70人に対し、開幕前にある程度空けておくことと、外国人選手の枠を想定すると、各球団の日本人選手は60人前後が既定路線です。
よって、ドラフトでは60人を満たすような形となる見込みは高い。
この事から先のドラフト指名選手数や、どのポジションを重点的に指名するかなど、戦力っが人数によっておおよそ割り出せます。
自由契約とは?
野球協約の規定により、球団との契約を解除されたり、球団が保有権を失った選手のことを「どの球団とも自由に契約できる選手」という意味で自由契約選手という。
wiki引用:自由契約 - Wikipedia
自由契約はどの球団でも“自由”に交渉契約できるのでプロテクト外より無防備な状態
DeNA、綾部翔ら大量10選手に戦力外通告 元Dバックス傘下所属の中後らも#baystars #npbhttps://t.co/4IP3X0qBqi
— Full-Count (@Fullcountc2) 2019年10月1日
このように「大量◯◯人戦力外通告」との見出しは一見派手に映るが、育成選手の数や、外国人選手の数が多い球団と、少ない球団では整理する対象人数の分母そのものに大きな隔たりがあるので、中身を見ずに騒いでも仕方ない。
NPBの育成選手に関する規約
意外と知られていない育成契約に関する契約条項
育成選手は規約上、3年間で支配下登録されないと、一度自動的に自由契約となり、チームに所属し続けるためには改めて契約し直す必要がある。
また支配下から育成契約に落とされた選手は1年ごとに自由契約となります。
「支配下選手→自由契約の後、育成契約」の場合、10月31日付で自由契約にしなければならない
「戦力外」「来季の契約は結ばない」「自由契約」の違いについて
これはかなり紛らわしいので、かなり端的に違いを表すと・・・
- 戦力外通告→来季の契約を結ばない。クビ。
- 自由契約→育成再契約の可能性有り。もしくはその可能性がある。
球団によっては戦力外通告の段階で言い回しを変えています。
「来期の契約を結ばない」「自由契約」)ことから、戦力外通告時点で育成再契約の目のあるなしは伝えているケースもあるよう。
当然、いずれも自由契約には違いないので、分けてない球団は分けてない。
以下の選手について、20年シーズンの契約を結ばない旨通知いたしましたので、お知らせいたします。
— 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) 2019年10月1日
【投手】綾部翔・寺田光輝・中後悠平・田村丈・水野滉也
【捕手】西森将司
【内野手】大河(松尾大河)・狩野行寿・中川大志
【外野手】青柳昴樹#baystars
メディアの表記について▼
なお近年は球団も選手に配慮し公式から発信する際は、意図的に「来季の契約を結ばない」という表記を使っていることが多いですが
新聞やメディアに関しては恐らくよりインパクトの強い「戦力外通告」という文言を好んで使用すしていると思われます。
ヤクルト村中、大引、岩橋、沼田、山川に戦力外通告 - プロ野球 : 日刊スポーツ
まとめ
ざっくり説明してみましたが、いかがでしたでしょうか?
自由契約選手の発表が始まり、新しい選手獲得の為には仕方ないとはいえ切ないです。
プロアマの垣根が低くなり新しい野球を続ける道が増えた事がせめてもの救い。
新しい道を行く選手、違うチームに行く選手もみんな頑張ってほしいです。